【お知らせ】筑紫丘奨学財団人工芝敷設事業、奨学金交付事業に加えて公益認定へ―財団公認会計士が見る意義と透明性・公益性

目次

注)本記事の内容は、記事掲載日時点の情報に基づき判断しておりますが、一若輩者の執筆であることから個別の案件での具体的な処理については責任を負いかねます旨ご理解いただきたく存じます。制度上の取扱いに言及しておりますが、個人的な見解であり、より制度深化に資すればと考えてのものです。

Ⅰ.追加された事業の概要

筑紫丘高校同窓会奨学財団従来から存在する奨学金交付事業に加えて、令和7(2025)年1月8日付けで福岡県に対し、公益目的事業2として「グラウンドの整備及び貸与を通じて生徒及び国民の心身の健全な発達に寄与する事業」を新たに追加する旨の変更認定申請を行ってきました。


筑紫丘高校同窓会奨学財団は、母校における人工芝敷設を公益事業として認定されました。

『100周年記念事業』人工芝敷設事業公益事業化決定! 詳しくはこちら

筑紫丘高校同窓会HP

Ⅱ.公認会計士として関与したフェーズ

  • 初期計画段階での支援
  • 財務予算とキャッシュフローの策定(実際は、寄附の見込みの予測が非常に難しいと感じます。)
  • 収支試算、資金繰りの予測
  • 収益性と支出のバランス
  • 人工芝への設備投資費用・維持管理費・耐用年数・減価償却の見通しを設定
  • 公益認定申請に添える資料作成
    変更申請は、県の監督官庁の窓口と修正の依頼とそれへの対応を重ねます。
  • 税制上の各種優遇措置整備への支援(税額控除への対応)
  • 報告体制の整備

Ⅲ.透明性・ガバナンスの確保と社会的意義

会計と統制機能の両面における観点から

やはり、県立高校と関わる事業であることから、私の役割は透明性と公益性を軸にプロジェクトを進行させることであると思います。

定期的な収支報告と予算実績の差異分析に加え、法定開示書類・理事会への定期報告をはじめとして、同窓生・寄附者への説明はその決算報告の手段を通じてなされるものと思います。

今回の公益事業への申請は、地域にも貢献する点が謳われているため、安全性と利便性の向上、年間を通じた活用拡大を図っていくことが重要であると思われます。

 

Ⅳ.雑感・私見

同窓会組織の構成員・会員に留まらず、公認会計士として「業務上において」寄与できた点を心より意義深く感じます。

また、寄付を検討中の同窓生へ、安心して賛同できる基盤が整ったことの伝達をする必要がありますが、財団の理事会から各実行委員会、幹事会を通じて同窓生へとアナウンスが下達される経緯を目の当たりにしました。

それは、先日の同窓会総会のスケジュールが、理事会から実行委員会、そして懇親会という流れになっており時間の経過ごとに連絡を受ける母集団が拡大していく様を1日を通じて体感できたためです。

最初に予定されていた財団の理事会では、公益法人筑紫丘高校奨学財団の理事長森田 一義(高16回)先輩をはじめとして、福岡県はもとより全国で活躍する理事の構成メンバーへの報告を致したわけですが、錚錚たる顔ぶれの中、若輩者がガッチゴチに緊張しているのを察し優しく受け入れて頂きました。

その後、より人数が集まる委員会上では、理事の方々が自ら先頭を立って母校への貢献を祈念する姿勢が、熱を帯びて4万人を数える卒業生の一部へと伝達されていくのは企画段階から関与していた身として実に責任感と使命感を覚えるものでありました。

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